公開シンポジウム「哲学なしで生きられるのか―大学における倫理・宗教・哲学教育の役割―」
〈日時〉 12月12日(土) 13:30~17:00
〈会場〉 日本学術会議講堂 (東京メトロ千代田線「乃木坂」駅5出口徒歩1分)
※主催:日本学術会議哲学委員会、共催:日本哲学系諸学会連合・日本宗教研究諸学会連合
〈開催趣旨〉
われわれの社会に哲学があることにどんな意義があるのだろう。大学教育のなかで哲学はどんな役割を果たすことができるのだろう。また、果たすべきなのだろう。
学術会議・哲学委員会は、2つの報告書、「展望」*と「参照基準」**を作成する過程で、これらの問いに答えようとしてきました。本シンポジウムでは、これらの報告書で表現された理念を実現するための課題と方法について、学識と実践に基づく情報交換と討論を行います。
昨今では、大学に哲学はいらないとか、それどころか文系はいらないといった組織見直し論も唱えられています。これを逆風ととるか、追い風にするか。哲学分野の諸学が力を合わせて次の一歩を踏み出す機会として、本シンポジウムを開催します。
*「哲学分野の展望―共に生きる価値を照らす哲学へ―」(2010年発表)
**「大学教育の分野別質保証のための参照基準:哲学分野」(2015年作成中)
〈プログラム〉
司会 藤原 聖子 (日本学術会議第一部会員、東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
開会挨拶 岡田 真美子 (日本学術会議第一部会員、中村元記念館東洋思想文化研究所主任研究員)
趣旨説明 戸田山 和久 (日本学術会議第一部会員、名古屋大学大学院情報科学研究科教授)
第1部 報告 13:45~
報告1 河野 哲也 (日本学術会議第一部特任連携会員、立教大学文学部教授)
「哲学と人文社会学の明るい未来: これは皮肉ではない」
報告2 香川 知晶 (日本学術会議第一部連携会員、山梨大学大学院総合研究部医学域教授)
「医学のなかの生命倫理―倫理なしの医学教育?―」
報告3 竹村 牧男 (東洋大学学長)
「諸学の基礎は哲学に在り―「大学」における「哲学」の意義について―」
コメント 羽入 佐和子 (日本学術会議第一部連携会員、理化学研究所理事、前お茶の水女子大学学長)
氣多 雅子 (日本学術会議第一部連携会員、京都大学大学院文学研究科教授)
第2部 討論 16:00~
閉会挨拶 戸田山 和久
※予約不要・入場無料
お問い合わせ: 日本宗教研究諸学会連合事務局 jfssr20084☆gmail.com (☆を@にかえてご送信ください)
哲学なしで生きられるのか(表)
哲学なしで生きられるのか(裏)