2024年公開シンポジウム「脳組織を人工的につくることの意味を考える~科学者と哲学・倫理学・宗教学者の対話から~」

日本学術会議哲学委員会主催公開シンポジウム
「脳組織を人工的につくることの意味を考える~科学者と哲学・倫理学・宗教学者の対話から~」
共催:日本哲学系諸学会連合、日本宗教研究諸学会連合、日本再生医療学会、科学研究費補助金「日本の生命医科学におけるオンラインベースの患者・市民の研究参画の研究」(21K00243)

日時:2024年10月26日(土)14:00~17:00
会場:オンライン開催(要事前予約)
参加申し込みは次のURLから(参加申込締切:2024年10月25日(金)18:00)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc8QI9V47sz96G2d3CGmwfSCrHm5xIZb4Hw6X5vQu2ccagnvg/viewform?usp=sf_link
参加申込をいただいた方には前日までに、当日の参加用URLをメールでお送りします。

【追記】参加をお申し込みいただいた皆様にご案内のメールをお送りしました。お手元にメールが届いていない場合は、迷惑メールボックスなどを今一度ご確認のうえ、日本宗教研究諸学会連合(office.jfssr2008@gmail.com)までご連絡ください。

開催趣旨:
ヒトのiPS細胞やES細胞から脳組織を人工的につくる脳オルガノイド研究が大きく発展しています。脳オルガノイド研究は、神経の発生プロセスについての基礎研究の進展や、神経関連疾患の原因解明や創薬の開発への利用が期待されています。しかしもう一方で、脳組織を人工的に作ることをめぐって、多くの倫理的問題が指摘されています。さらに、動物とヒトの細胞が混在するキメラを作ることも可能になり、ヒトの脳を持つ動物が作られる可能性も出てきています。
医学・生命科学を発展させ、人類に大きな利益をもたらしうると同時に、さまざまな倫理的課題を提起するこれらの研究について、私たちはどう考えればよいのでしょうか。本シンポジウムでは、脳オルガノイド研究の最前線で研究に従事している科学者、生命をめぐる問題について倫理学・哲学・宗教学からアプローチしている研究者とともに、脳組織を人工的につくることの意味について多角的に検討します。
第一部では、講師による話題提供とパネルディスカッションを行います。第二部では、今回のテーマについてより深く考えてみたい参加者のみなさんを対象に、講師と参加者のあいだで対話します。ふるってご参加ください。

第一部 話題提供とパネルディスカッション 14:00-16:00 ※Zoomウェビナー

開会挨拶・趣旨説明:
河野哲也(日本学術会議 第一部会員/立教大学文学部 教授/日本哲学系諸学会連合 事務局長)

話題提供1:「脳オルガノイドとは」
高橋淳(京都大学iPS細胞研究所 所長・教授)

話題提供2:「脳オルガノイドを用いた神経疾患モデルの作製」
嶋田弘子(慶應義塾大学殿町先端研究教育連携スクエア 特任講師/大阪大学ヒューマン・メタバース疾患研究拠点 招へい准教授)

質疑応答①

話題提供3:「脳オルガノイド研究の倫理――意識の問題を超えて」
澤井努(広島大学大学院人間社会科学研究科 特定教授)

話題提供4:「意識主体をめぐる予防原則」
新川拓哉(神戸大学大学院人文学研究科 講師)

話題提供5:「仏教からみた脳オルガノイド」
師茂樹(日本学術会議連携会員/花園大学文学部教授)

質疑応答②

パネルディスカッション(コーディネーター:中村 征樹(日本学術会議第一部会員/大阪大学全学教育推進機構教授))

第二部 講師と参加者の対話 16:10-17:00 (※希望者のみ:先着順上限50名、Zoom)

進行方法についての説明

グループ討論

全体統括

閉会挨拶
吉水 千鶴子(日本学術会議 第一部会員/筑波大学 名誉教授/公益財団法人東洋文庫研究部 研究員/日本宗教研究諸学会連合 副委員長)

お問い合わせ 日本宗教研究諸学会連合事務局 office.jfssr2008@gmail.com

シンポジウムのポスターはこちらのリンクからダウンロードできます。
https://jfssr.jp/wp/wp-content/uploads/2024/09/9755ac2965f52902f08241c66a6e3ffa.pdf

日本学術会議シンポジウム2024ポスター_WEB